なかなか出会えない
知る人ぞ知るジャノメチョウ
生息地はとても局地的。僕が出会ったのは、7〜8月の真夏の雑木林だった。
日中は林内の草むらなどで休んでいて、近くを歩くと突然飛び出し、素早く飛び回ったあと、再び草むらにとまる。♂は夕方になると活発になり、縄張りを張る姿も見られる。

とんがり帽子のようなフォルムが素敵。
2022年7月22日 静岡県

とても優しい雰囲気をしていて惚れ惚れ…
2022年7月22日 静岡県

雑木林の林床にとまることが多かったが
たまに薮にとまることもあった。
2022年7月22日 静岡県


眼状紋の周りにはほんのり薄紫色の輪っかがある。
2022年7月22日 静岡県
まだ一度しか会いに行けていない蝶で、2022年に初めての出会いを果たした。
真夏の暗い雑木林。
汗だくになり、蜘蛛の巣にかかり、たくさんの蚊に刺されながら、この蝶を追いかけて撮影した。
色彩は、僕の目にはクロヒカゲより淡く、ヒカゲチョウより濃く見えた。
図鑑や写真で見るとよく似ているように思えるけれど、実際に野外で出会うと、かなり違った存在に感じられた。
翅の形も印象的。
♂は丸みを帯びながらも前翅の先が尖って見え、♀はさらに丸みが強く、ぽってりとしている印象だ。
警戒心が強く、暗い場所を素早く飛ぶ。
見失わないように追いかけては慎重に近づき、また逃げられて追いかける。
それを繰り返して、ようやく撮影することができた。
幼虫はススキなど、身近にも生えるイネ科の植物を食べる。
それなのに、この蝶が暮らせる場所はどこにでもあるわけではない。
植物や環境についてもっと詳しくなり、経験を重ねていけば、景色を見ただけで「ここにはいるかもしれない」と感じ取れるようになるのだろうか。
もっともっと蝶や自然を見る目を養いたい。
そしていつか、クロヒカゲモドキの生息地を自分自身で見つけ出してみたい。
