どこにでもいそうな白黒模様。
その出会いが、僕の人生観を変えた
現在、日本では九州の限られた地域に生息する、希少なシジミチョウ。幼虫は、樹木に着生するシシンランの花や蕾を食べて育つ。
国の天然記念物であり、国内希少野生動植物種にも指定されている。

日陰の湿った地面でゆっくりと吸水しているところを
間近でじっくり目に焼き付けることができた!
2020年7月2日 熊本県

絶妙な光の加減で、翅の表にエメラルドのような幻光が写った!
2022年7月1日 熊本県

なんだか神秘的に感じてしまう佇まい。
2022年7月1日 熊本県

こうして見てみると、♂の前翅の形が結構尖っていてかっこいい!
2022年7月1日 熊本県

2020年7月2日 熊本県

お顔が大きくてかわいらしい!
2022年7月1日 熊本県

深い原生林を感じさせるせいか、苔との組み合わせにもとても似合っていた。
2020年7月2日 熊本県
初めてこの蝶を見たとき、目に飛び込んできたのは、一円玉にも満たない小さな白黒の姿だった。
名前のとおり、翅には碁石を思わせる白と黒の模様が並ぶ。どこにでもいそうな、控えめな色合い。けれど、その姿がいる場所も、そこにたどり着くまでの道のりも、出会えるかどうかも、決してありふれたものではなかった。
2020年の九州旅で、僕は初めてゴイシツバメシジミに出会った。
蝶仲間に教えてもらい、たどり着いた場所で、監視員の方が「今いるよ」と教えてくれた。蝶は、湿った地面で吸水していた。長い運転のあとにようやく会えた一頭は、近くで見ても逃げず、僕はその場でしばらく撮影を続けた。
希少な蝶だからこそ、ただ姿を見られたことだけでなく、そこにいた時間や周囲の人の存在まで、深く記憶に残っている。
幼虫が食べるシシンランは、樹木に着生する植物だ。ゴイシツバメシジミが生きるには、蝶だけでなく、その植物が育つ木や森の環境も欠かせない。小さな一頭の背景には、蝶と植物と森がつながった世界がある。
僕にとって、この蝶は「珍しい蝶を撮影できた」という思い出だけでは終わらない。出会った日のあとに起きた出来事も含めて、今の生き方を考えるきっかけになった存在だ。
その旅のこと、そして僕の人生観を変えた出来事については、別の記事に書き残した。
