特殊な環境に棲む、奥深い変わり者
ツメレンゲなどの多肉植物を食草にする、特徴的なシジミチョウ。
露岩地や崖、石垣、堤防など、食草の生える限られた場所に局地的に生息する。
成虫は春から秋にかけて見られ、年に複数回発生する。

忘れられない一枚。
2019年11月4日 静岡県

2022年4月16日 愛知県
クロツバメシジミと似ている蝶:ムシャクロツバメシジミ

2019年11月4日 静岡県

2020年4月23日 愛知県

2021年4月15日 愛知県

厚塗り感のある鱗粉で、上の子たちとはかなり違った印象を受ける。
2020年6月26日 佐賀県

福岡県などの沿岸部で見られる個体群といわれる。
2020年6月25日 福岡県

2019年11月4日 愛知県

ツメレンゲだけでなく、さまざまな多肉植物を食草にしていて
生息地でもいろんな多肉植物が見つかる。
2022年4月16日 愛知県
蝶の撮影を始めて間もない頃、この蝶のことをほとんど知らなかった。
文献に残されていた記録だけを頼りに、秋に現地へ向かった。
慣れない運転で、Googleマップを頼りに細く曲がりくねった道を進む。
道の右側が崖になっているところもあり、ビクビクしながら蝶を探した。
その日は運がよく、午前の早いうちに生息地らしい場所を見つけることができた。
山奥の民家の近くにある石垣で、さまざまな多肉植物が自生し、ツメレンゲもちょうどかわいらしい花を咲かせていた。
秋の終わりが近く、肌寒い朝。石垣に朝日が差し込むと、どこからともなく小さな白黒の蝶が何頭か舞い始めた。
石垣の高いところをチラチラ飛び回る姿を見ていると、なかなか近くに来てくれなくてもどかしい。
けれど、じっと待っていると、ツメレンゲにやってきたり、低い場所で翅を開いて日光浴したりする姿を見せてくれた。
その後も愛知や長野、九州のいくつかの場所でこの蝶に出会った。
生息地は堤防だったり、石垣だったり、海沿いの道だったり、住宅地だったりする。
出会うたびに、「こんなところが生息地なのか……!」と感心してしまう。それがクロツバメシジミのおもしろさだ。
