ウラギンスジヒョウモン-Argyronome laodice


草原に暮らす、
なかなか出会う機会のないヒョウモンチョウ類の一種。

丸みを帯びた翅がチャームポイントで、
翅の裏は大きく2色に分かれているように見える。
なんとも表現しがたい、粋な色彩をしている。

ウラギンスジヒョウモンのメス 表
翅を開いた♀ 先端の白い部分が魅力的!
奥にいるのは長生きしている
コキマダラセセリかな
2026年8月31日 長野県
ウラギンスジヒョウモンのメス 霧ヶ峰 朝
上のシーンを横側から撮影したもの。
このフォルムと塗り分けられたような色彩にうっとり。
ウラギンスジヒョウモンとオオウラギンスジヒョウモンの簡単な見分け方と違い
この2種の見分けかたは、個人的には
前翅の外縁の形を見るのが簡単だと思う。
ウラギンスジは直線的、
オオウラギンスジはカーブを描いているように見える。

他にも色合いや細かい模様が違っていて、
見比べてみると面白い!

そっくりさんのオオウラギンスジヒョウモン↓

ウラギンスジヒョウモン
初めての出会いは偶然。
草むらでじっとしている♂を見つけた。
2019年8月18日 長野県木曽町
ヨツバヒヨドリとウラギンスジヒョウモンのメス 霧ヶ峰 朝
背丈の高い草むらの中に
花が咲いていて、潜り込んでいたので
撮影には結構苦戦…

ウラギンスジヒョウモンのオスとメス
この時は一度だけ♂を見つけた。
吸蜜はせず、♀を探してアタックしていた。
上が♂、下が♀
2026年8月31日 長野県
ウラギンスジヒョウモンのメス 霧ヶ峰 朝
翌朝、8時ごろに再訪してみた。
朝露びっしりの草原に、
近くの木の上から飛んできたところを撮影。

眠る場所は草地ではなく、木の上なのだろうか。

2026年9月1日 長野県




2026年になるまで、しっかり狙って会いに行けていなかった蝶。

これまでは他の蝶を探しているときに偶然見つけては逃げられる、ということを繰り返していて、まともに撮影できた写真はほとんどなかった。

この夏、そんなウラギンスジヒョウモンを求めて、生息地を訪れた。

そこはススキが生い茂る広大な草原。

ツリガネニンジンやヨツバヒヨドリ、アキノキリンソウなど、さまざまな野草が生えている豊かな場所だった。

そろそろ発生しているかなと思い、7月20日ごろに訪れたときには、全く姿が見られず。

その後、蝶仲間の方が8月初旬に訪れ、たくさんの♂が吸水していた光景を見たという。

そして僕が次に訪れたのは、8月の末。

草をかき分けながら探してみた。

ヒョウモンチョウ類がよく訪れるヨツバヒヨドリの花があちらこちらに咲いていたが、すでに花期は終わりかけ。

茶色くなり、綿毛になっている株も多かった。

その中に、まだおいしい蜜が残っていそうな株がある。

そこへ目をやると……

いた!!!!!

ウラギンスジヒョウモンの♀だ!

ネット上では♂の写真を目にすることが多く、♀はあまり見たことがなかったので、これはラッキーだと大歓喜。

♀だけに見られる、前翅先端の黒と白の斑紋にも特別感がある。

図鑑で見ると、似ている種が多いヒョウモンチョウ類。

でも実物を見てみると、この蝶は意外なほど違って見えた。

特に翅の丸みが自分の目には新鮮に映り、翅の裏も明るく鮮やかに感じられた。

実際に会えたことで、特にお気に入りのヒョウモンチョウ類の一種になった!

それからさらに探していると、あちらこちらのヨツバヒヨドリでウラギンスジヒョウモンが吸蜜していた。

なぜか出会うのはほとんど♀。

10頭近くに会えたのに、♂は一頭だけだった。

訪れた時期が関係していたのかもしれない。

そこは標高の高い草原で、8月末にはすでに青々とした夏の雰囲気が薄れ、少しずつ秋を感じさせていた。

清々しい空気の中、この蝶とようやくしっかり対面を果たすことができた。

そして、一度にこんなにもたくさん出会える場所があるのかと驚いた。

草原を歩き回ったせいか、少しアレルギーで目がしょぼしょぼしたのも良い思い出。

この記事を書いた人

1999年生まれ。男。生まれも育ちも名古屋。
好きなことは散歩、坐禅、早寝早起き。

蝶の世界よ!もっとみんなに届けー!

愛を込めて蝶撮影。蝶を求めて日本中へ!海外へ!
Instagramでも蝶の世界を発信しています。
自作の蝶の写真集やカレンダーも販売しています。