♂♀でまるで別物
ヒョウモンとは思えない♀
6月ごろから森の周辺で姿を現す。
なんといってもこの蝶の特徴は♀で、ヒョウモンチョウ類なのに、♂とは色も模様もまるで違う。
真夏になると夏眠して姿を見かけなくなり、秋になると再び活動する。

全く別の蝶が交尾しているように見える!
2021年6月18日 長野県松本市
似ている蝶とも見比べてみてください!↓

♂は典型的なヒョウ柄で、吸水する姿も見かける。
2020年6月15日 長野県伊那市

♀の表は暗褐色と白い斑紋に、青紫色の光沢が隠れている。
2021年7月7日 長野県松本市

森の中を歩くと、飛び出してきてびっくり!
2021年6月18日 長野県松本市

2020年6月2日 長野県飯田市

この青紫色の輝きが美しすぎる。
2026年7月20日 長野県 霧ヶ峰

♂はウラギンスジヒョウモンなどに似るが
翅の裏の眼状紋のような模様が目立つ。
幼いころ、図鑑でメスグロヒョウモンの存在を知ったとき、信じられないほど衝撃を受けた。
オスとメスで、こうも違うのか!
しかも、他のヒョウモンチョウ類は橙色を基調とした豹紋模様なのに、この蝶のメスは黒と青白い色彩で、まるでイチモンジチョウの仲間を思わせる翅をしている。
小学生のころ、夏の終わりの高原で初めて♀を目にしたときは、「本当にいた! めちゃくちゃかっこいい!」と感じたのを今でも思い出す。
そして、蝶の撮影を始めて2年ほど経ったころ、交尾する姿を見つけることができた。
知識として知っているだけではなく、本当にオスとメスでこれほど姿が違うのだと、自分の目で確かめられた瞬間だった。
♀の頭部をよく見てみると、橙色をしている部分がある。
その姿や複眼をじっくり眺めていると、やはりヒョウモンチョウの仲間なのだと感じる。
その美しさと不思議さには、蝶のことをもっと知りたくなる要素が詰まっていると思う。
個人的に、もっといろんな人に存在を知ってほしい蝶だ。
次は秋に、木の幹などに産卵する姿をこの目で見てみたい。
