毎年生息地がリセットされる蝶!?
蝶図鑑
- 和名:ウラナミシジミ
- 学名:Lampides boeticus
- 生息地:世界に広く分布(アフリカ〜ヨーロッパ〜アジア〜オーストラリア)。
- 日本では南西諸島で通年、九州〜本州では夏〜秋に南方から拡大して出現。
- 特徴:本州の大部分では越冬ができず、毎年消滅してしまう。
翌年、再び暖かい南の地域から分布を広げていく。
裏面の白い“波模様”が名前の由来。
尾状突起は捕食者の目をそらす“偽の頭”の役割を持つとされる。
マメ科の花芽や蕾に単独産卵し、幼虫は花・莢・発達中の種子を食べる。
地域によってはマメ類の農業害虫になることがある。

♀の表は黒灰色に、ほんのり青の鱗粉が乗っていてかわいい。
2023年9月29日 長野県

見て見ると、鱗粉というより青い体毛が生えているようだ。
2022年10月29日 愛知県

紅葉と一緒に撮影。
2024年11月22日 愛知県

2019年9月7日 長野県

夏が終わると大量発生、身近な愛しいシジミチョウ
ラテアートのようなほっこりするかわいい裏の模様。
不思議な光沢を放つブルーの表の羽。
個性的で美しい蝶だな〜と思う。
個性的なのは見た目だけじゃない!
ウラナミシジミは寒い場所では越冬ができない。
沿岸部などの暖かい南の地域では、越冬できるけれど
それ以外の地域は、越冬できず消滅してしまう…
毎年夏が終わると、どんどんと日本列島を北上して、勢力を広げていく。
そして、また冬になると消滅してしまう…
このウラナミシジミは、「勢力拡大の旅の挑戦」を毎年しているのです…!
秋になると、クズの花が咲き、
ウラナミシジミはそこの蕾や花に産卵をする。
なので市街地の公園や河川敷でたくさん見られる。
暑さが和らいで散歩がしたくなる季節に現れる。
その美しさと可愛さを、是非味わってほしい。











